LOVE School LifeⅡ【完結】
何、実は暴走族とかでなく、裏の人なんじゃないの。
怖いんですけど。
「家に行くけどいいよな?」
それ、拒否権ないじゃないですか。
とは、とてもじゃないけど言えないので。
「はい」
と、素直に返事しておく。
「連絡しなくて悪かったな。大学が忙しくてな」
「…麗さん、大学生なんですか?」
「そうだけど?」
見えないです。
既に仕事バリバリしてそうです。
だって、片手でくるくるとハンドル回してるよ。
カッコよすぎて、ドキドキしちゃうぜ。畜生。
「早稲田行ってるから、私」
「……え?」
「早稲田」
「……」
頭良いんだ。
秋人も頭良いし、兄妹揃って凄くないですか。
それで綺麗で、自分の言いたい事とか言えて。
憧れの存在で。
何だ、私勝てる要素なんてどこにもないじゃん。
ないじゃん。