LOVE School LifeⅡ【完結】
何も言えなくなってる。
俺を好きでいて欲しいだなんて、すっごい勝手な要望を何でだろうか。
少しだけ喜んでいる私もいるんだ。
何て都合いい女なんだろうって思うけどさ。
麗さんの家に到着すると、門を開けて中へと車を入れて行く。
麗さんの家。……秋人の家でもあるけど。
それから、長い廊下を渡り麗さんの部屋へと通された。
うん、こっちは相変わらずザ・和室。
「適当に座って~。飲み物何かいる?」
「あ、何でも大丈夫です」
「言ったな?タバスコ入れるぞ?」
「紅茶があるならそれがいいです」
「はいはい~待ってなー」
そう言って、麗さんは荷物を置くと襖を開けて出て行った。
ぽつんと残された私は、ふっと壁にかけられたコルクボードに目が行く。
相変わらず、結城ばかり。
ピンだったり、一緒に写ってたり。
……本当、結城を好きなんだろうな。