LOVE School LifeⅡ【完結】
“初めて…、体を許してくれた日ね。
もう俺、全てを敵に回してもっていいと思った”
麗さんにその覚悟がなかったとは思えないんだけどな。
いくら麗さんだって、弟の秋人と関係を持つ事がどんな事かってのはわかってるはず。
全てを捨てようって考えてもおかしくない。
寧ろ、麗さんのハッキリとした性格とか考えたらそっちの方がしっくり来る。
結城に対しても、真っ直ぐだし。
少しだけ、違和感を感じていると襖がガラガラと開く。
「お待たせー」
麗さんの手にはお盆と、飲み物が入ったグラス。
それを机に置くと、私の前へと置いてくれる。
「ありがとうございます」
「はいよ」
「……」
………あれ?
会話どうしたらいいんだ?
ゴクリと一度、紅茶を飲んでみるけど何も浮かばない。
汗、掻きそうです。私。
挙手したくなるわ。