LOVE School LifeⅡ【完結】
“俺ん家、泊まりたかったらいつでも来てねー。部屋余ってるし”
何て事したんだ。
“無理して友達作ろうとしなくてもいいからね”
色々な事に気付いたのだって、顔色窺う事に慣れてたからだ。
“ああ見えて、根は優しいからさ。
だから、仲良くしてやって欲しいとか思ってるわけ”
……そんな中で、優しくしてくれるのはきっと麗さんだけだったんだ。
秋人にとったら、麗さんは光なんだ。
私の目からは、意思に反してぼろぼろと涙が零れ落ちて来る。
ああ、もう。
麗さんの前なのに。
昨日から何度泣いてるんだろう。
こんな涙もろくなんかなかったのに。
「……愛」
麗さんは困った様に笑うと、頭を撫でてくれた。
私の涙は止まらない。