LOVE School LifeⅡ【完結】
私は麗さんに別れを告げてから秋人の隣に並ぶと、帰路につく。
「あ、秋人はずっと家にいたの?」
「ううん、10分前ぐらいかな。帰って来たの」
「そうなんだ」
か。
会話終わった。
えっと、次は。えっと。
「…愛ちゃん」
「な、何」
「何か聞いた?」
「え」
秋人は眉を少しだけ下げて、私を見る。
私の態度がおかしいのなんて、わかってるよね。
勘のいい秋人の事だから。
「……聞いた」
「そっか」
「秋人が昔大人しかったとか」
「え。姉貴そんな事話したの?」
「うん」
ちょっと意表を突かれたのか、秋人は目を真ん丸にする。
それから、ぽりぽりと頬を掻いた。