LOVE School LifeⅡ【完結】

じわじわと目頭が熱くなって行く。
秋人は脆くて、今にも壊れそうで。


儚く笑う姿に胸が痛いぐらい締め付けられる。



秋人はそんな私の手を取ると、ぎゅうっと握り締めた。



それからぽつりと。


「俺ね、そん時から姉貴好きだったの」



静かにそう言った。



初めて、秋人からその言葉を聞いた。

秋人の目から、すうっと一筋の涙が頬を伝って行く。



「首位取り続けてるのもね、文句言わせない為。
毎日真面目に登校して、頭良くて運動とかもちゃんと出来たら何も言えないでしょ?
俺にも、姉貴にも」

「……っ、秋人」

「俺のね、小さなプライド」

「……」


秋人の手を握り返して、私は首をふるふると振る。


嗚咽が込み上げて来て、奥歯を噛み締めた。
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