LOVE School LifeⅡ【完結】
秋人は一瞬間を空けると、耳元で囁く。
「……お願い。俺だけを見てて」
胸が、きゅうっと痛くなった。
秋人の気持ちが痛くなった。
秋人は心変わりされて、どれほど傷付いたんだろう。
全てを懸けて、愛した人が他の人を好きだって言ってる姿を見て。
どれだけ、苦しんだんだろうか。
身勝手なのに、わかってるのに。
秋人が私を好きになる保証なんかなくて。
自分が辛いだけなんてわかってるのに。
「当たり前じゃん」
秋人を、救いたくて。
底なし沼から抜け出せない秋人を、救いたくて。
ただ、それだけなんだ。