LOVE School LifeⅡ【完結】
6.ふざけるな。
翌朝。待ち合わせ場所には案の定秋人が来ていた。
「おはよ」
「愛ちゃん、おはよ」
私の挨拶に顔をくしゃっとさせて笑う秋人。
「行こうか」
「うん」
「ん」
そう言うと、手を差し出す秋人。
「……」
「ん」
更に手を前へと突き出す。
え、っと。
これは繋げって事だよね?
ちょい待て。それは無理だろ。
「ダメです」
「何で」
「カレカノじゃないから」
「え。違うよ?」
「何が」
どこが違うんだ。
秋人。
「愛ちゃんに変な虫が近寄らない様にする為だから」
「……ちょ」
なんだよ、それ。
勝手だ。勝手過ぎる。
……なのに。くそ。