LOVE School LifeⅡ【完結】
「愛ちゃん、頬緩んでる。かーわいっ」
「うっさい」
秋人に即、指摘されてしまったわ。
その独占欲が、嬉しいだなんて馬鹿だ。
私はもう救いようのない馬鹿だ。
「だから、手を繋ごうか」
「……」
もう反論出来ないので、仕方なくその手に自分の手を重ねた。
指を絡め合わせると、秋人は満面の笑みを向ける。
「寒くなって来たね」
「本当だね」
「俺寒いの嫌い」
「そうなの?私は冬結構好きだけど」
「寒いと布団から出るの辛い」
「それはわかるけど」
「でしょー?本気で布団にくるまったまま学校行こうかと思うよ」
「それは絶対にやめなよ?」
その格好で待ち合わせ場所にいたら、即効家に返すからね。秋人。