ミステリー
そしてときはながれ、
A田県のO市のH中学校へ。
(このA田県O市のなかで
I中学校についで
2番目に規模が大きい。)

停学から復学してから
無事に某国立大を卒業した、
新卒の養護教諭が
はいった。


彼女は
生徒らの悩み相談にも
保健室で
ときおり
のってあげていた。
生徒の1人である
佐々木さんが、一部の先生になめた態度とってたから
そこまでストレスあるなら
うちでよければなんだって聞くわよ
いつでもいらっしゃいと
声かけたのきっかけで
佐々木さんは時々相談に来る。
それから佐々木さんは
英語の青山ひとしセンセ(奥さんの青山まりな先生は市内の高校の英語教師で、
青山夫妻の一人娘・優子ちゃんが今年6歳)にも
この間失礼なこといってすいませんと
謝り
生活態度が比較ならないほど良くなった。


そしてとある日に、図書室の前を通りかかると。
図書委員の人たちが
作業をしていたが。


図書委員の1人の声が聞こえた。


「あ、なんだ
誠子(せいこ)か。
誠子なら別に謝る必要もなかったよなー、
てか、頭だけ良くてもなんもとりえなくてなんも役立たねえから別にこいつなら謝る必要もなかったよな
俺の口が寿命減って損したな!!
テストだけはいいかもだけど
社会性はねえもの!
テストだけはいいかもだけど!」
て、いうのがきこえた。
ふつうは、ふつうなら、ここまで
モラハラなことを
自身の存在人格否定されたら
悔いが深く死を考えたりひとがこわくなったり
しても不思議でないしふつうはだれもうれしくない
ことはたしかだ。

確か今年度で三年生の
たしか、田中くんか、田山くん。
彼の担任によれば彼のお兄さんが彼の3つうえで
同じくここの卒業生だと。
彼の3つしたの弟さんはいま
短木小にかよってると。

彼女が今年度で24歳だから、
9歳年下ってことなる。

そのモラハラ?みたいな失言をとめるひともない。


彼女は気になり
ちょっと図書室へ入る。

「ね、
なんでそんなこというの?


自分に嫌なところがあるなら
なおすから、
直接言ってもらいたい。

あたしだったら
言ってくれれば改めるから
じぶんに、いやなことがあるなら、
直接言ってもらいたいな」

と、その男子(3-3 田山と名札に表示されてる)
に、きいてみた。



田山くんは、
ちょっとバツが悪そうにし、

何も言わなかった。

田山くんのそばにいる同じ学年の
山田裕太と村岡博子
桜木花子も、
オメー悪いぞ、という冷たい視線。

誠子という女子生徒は
泣きそうな哀しげな目で
目の前の新任の養護教諭をみつめてた。


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