ミステリー
理代は、
歌音とりりあとメールアドレスと番号を交換した。


お昼休みには、
理代、エル、由美、綾、歌音、りりあの
6人でお弁当を食べ、
いろんなことを楽しく話した。



うれしい。
クラスの人と用事以外で、
しゃべれるなんて、

よかった。



エルが提案する。


「まだ先だけど、今年の文化祭だけど、
理代ちゃん洋菓子作り、プロ顔負けで上手なんだよ!
ほんと、お店の洋菓子なみに!
だからあたしらのクラス、
洋菓子喫茶店やってみたいんだけどなあ

あ、みんながよければ、だけど」
と。

みんなは、
おー、いいね、いいねと、
文化祭の出し物の時
提案するねー、と非常に乗り気。

理代は、
エルは、あたしがみんなと
親しくできるよう取り計らってくれてるのかも知んないわ!と思った。

もし出し物、
洋菓子喫茶店に決まったら、やってみよう!



放課後、理代が
幸せな気持ちで校門を出ると
メールの着信音がした。



光だった。



『今市立図書館なんだ。
よかったらこない??』


理代はすぐ返信した。

『行く行く!
そうだ、化学と生物と数学
教えて欲しいんだ。
あと10日で定期試験だし』


すると光からすぐ返信がきた。

『いいよ、
俺で良ければ。』



市立図書館では、光がすでに席についていた。
光は理代に軽く手を振ってくれた。


理代は光の隣の席に座った。
化学、生物、数学を
教えてもらうため。


理代は化学、生物、数学の
問題集とペンケースを出した。


『あの、ごめんね、急にこんなこと頼んで。』
と、理代。


『ああ、別にいいよ、
どの教科からでもいいよ。』
光は優しく微笑む。


とりあえず化学から教えてもらった。

その次に生物、数学、

そしてついでに、国語も。

光の教えかたはかなりうまかった。



『中瀧くん、すごーい、
わかりやすいよ、ありがと!』

理代は目を輝かせる。
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