ミステリー
悪魔と一幸は、一幸のマンションの近くのレストランに入り、
空いてる席につく。


悪魔はレストランまで歩いてる時も、レストランでも、女の子に振り向かれたり、見つめられたりした。



『やっぱ、君はハンサムだから
女の人に振り向かれるね。』
と、一幸。


『そうかもな。
ナルシストな言い方だけど、俺も自分の顔立ち
気に入ってるんだよな。


でも、顔立ちより
内面や実力で勝負できるやつに
なれよ!


内面が備わってなきゃ、
見る目のある女からは
すぐ見抜かれるよ。


ほら、町を歩いてると、

残念な女と美男のカップルも、ときどきいるだろう。
その逆もしかり。

美男美女のカップルだけだとは限らないだろ。

なぜか?


そういうやつらは内面と実力と、内面からにじみ出る輝きのオーラで
勝負できるから、
美男や美女から、惚れられたんだ。

それに、絶世の美男美女でもフラれたり
気持ちが冷められたりするんだぜ。知ってるか?

絶世の美男美女だから、あまりに完全にかっこよすぎる、美形すぎるからこそ、
ほんのちっぽけな欠点やダメな点でも目につかれて相手から
冷められる、てこともあるみたいだぜ。
俺は逆に、好みの外見であれば、ほどほどの事なら目をつむれるけどな。
だから、絶世の美男美女じゃないと輝けないなんてこと絶対ないんだぞ。


お前も内面と実力と輝きで勝負できる男になれよ。』


と、悪魔。


『そっか、ありがとう、悪魔くん』



やがて二人のところに、イケメンなウェイターが
注文を取りに来た。


悪魔はエビドリアと小皿の竜田揚げ、チョコレートパフェと小皿の天ぷら、ドリンクバー、
一幸は焼肉定食とドリンクバーを頼んだ。


まず二人はドリンクバーにそれぞれドリンクを取りに行った。

悪魔は今日からドリンクバーに加わったブルーベリーのスムージー、
一幸はカフェラテをカップに注いだ。

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