ミステリー
二人が席に着き、各々ドリンクを飲むと。


一幸の近くを、小さな◯◯イダーが一匹歩いていた!



『わああ!僕これ虫の中で、一番苦手なんだ!!!
これだけは勘弁してよお!!!』


一幸は半泣きで席から立ったが、悪魔は冷静なまま
一瞬両目をつむる。

すると◯◯イダーは跡形なく消えた。


『助かったよお、ありがとう、ああ、どうなるかと思ったよおおおお。』

一幸は涙目で席に着く。



『お前、虫退治できねーの?


それほど派手じゃないけど、虫退治は、頼りがいをアピールする
チャンスの1つなんだ。

たいていの女は、嫌な虫が同じ空間にいると、大なり小なり嫌な気分になる。
生きた心地がしなくなるほどの虫嫌いな女もいるぞ。
俺も◯◯イダーは苦手だし、できれば近づいてきてほしくないがな。


それほど虫退治が苦手なら、殺虫剤でも常備しとくか害虫駆除業者に連絡しろ。』

と、悪魔は言い、ドリンクを全て飲み干し、ドリンクバーに次はアイスココアを取りに行った。
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