ミステリー
カフェラテが運ばれてくると
理代と光は、
それぞれカフェラテを飲み始めた。


『俺、生まれつき病弱で、
何回も入退院繰り返してた。


病室のベッドで勉強することもあったけど、
学校に毎日行けることが、俺にとっては
羨ましかった。


んで、中3の後半は、割と調子よくなったから、がんばって通って、
聖城高校受験して合格したけど、
聖城高校の入学式の直後、
また病状悪化して、
入院しなきゃなんなくなって、
入院から2ヶ月でそのまま
亡くなったんだ。』


『光くん‥!』
理代は、光をまっすぐ見つめる。


『亡くなってからも俺、
さまよってた。
そんな時、
理代のこと見つけた。


いつも、一人で帰ってた理代は
寂しげに、切なそうに見えたから
入院してて友達を作ることができなかった時の俺と重なって、
なんだか気になったから、
あの日市立図書館で声かけたんだ。



ちなみに、理代にあげたシャンプーや洗顔フォームや飲み物は、母さんが買い置きしていたやつなんだ。



理代と思い出を作ってから
天国行きたかった。
理代と友達なってから
天国行きたかった。


理代、最近はクラスの子とも
仲良くなったみたいで、安心したんだ。


俺、今は心残りなく
天国行けるよ、


ありがとう、理代、

理代と思い出作れてよかったよ。』


光は泣きながら微笑んだ。
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