ミステリー

救い 付き纏いとの非常に壮絶な戦い

20XX年の
とある日。
悪魔は、水晶玉で人間界を観察中。
すると、とある町の自動車教習所が目に入る。

自動車教習所の送迎バスが、教習所の敷地に入ってきて、何人か教習生がおりる。

降りてきた教習生の、18〜20歳前後の女の子が、
とても不安そうに、教習所のまわりを見回している。
教習所の駐車場に止まってた、赤い車をみて、女の子はさらに不安そうになる。
いつ泣き出してもおかしくないように見えた。これはただごとではない。
それから女の子は駐車場脇のドブに小走りで行き
そのドブに嘔吐してしまう。
女の子は、ポケットからティッシュだして
口の周りを拭き、
近くのゴミ箱へティッシュ捨てた。

幸いその周りにひとはいなかった。


悪魔は一瞬で、モスグリーンのワイシャツに、ピンクのネクタイ、黒のスーツに着替え、
それから瞬間移動で
女の子の目の前に現れる。


『どうした?不安げだな、あんた。

まさか誰かに、一方的につきまとわれてるとか?』
悪魔が、かなり整った端正な顔を、女の子に近づけて尋ねる。
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