ミステリー
翌日。
お姫様と侍女、そしてお城のお手伝いさんが数人、白馬が走らせる、大きな大きなメロンの馬車に乗り、王子様のところへ向かいます。


侍女が言った、国のはずれのほうへ、馬車は向かいます。



何週間かかかり-その間お姫様たちは、近くの宿へ宿泊し、白馬も餌を食べさせてもらいました-

お姫様たちは、古い無人の大きなお城の前へ付きます。


『同じよ!私の夢に出てきたお城と、何もかもが瓜二つね』
とお姫様。

さっそく馬車から降りると、お姫様は

『では、王子様を探してくるわ』

と言い、お城の中へ入ります。




そして、お姫様は、お城の入口から一番近い部屋のドアを開け、中へ入ります。


すると、部屋には立派なベッドがあり、ベッドには魅力的な素敵な王子様が眠っています。


『夢でお会いした、王子様だわ』

お姫様は嬉しくなります。


お姫様は早速、王子様のところへ行き、やさしくキスをします。


すると王子様は、ゆっくり目を開けます。

『僕のお姫様、夢に出てきてくださったお姫様、本当に迎えに来てくれたのですね。』

王子様がうれしげに微笑みます。

『わたくしも、実際にお会いできてうれしいですわ。』
と、お姫様。


『今日って、何年の何月何日かな。』

王子様が尋ねたのでお姫様は答えました。

『20XX年の〇月〇日ですわ』


『そっか、今日は、僕が魔法使いに呪いかけられて、眠ってから、ちょうど、100年目なんだね。
今日は、僕の、120回目の誕生日なんだ。』

と、王子様がほほ笑む。王子様の微笑みも、白い歯も魅力的で素敵だった。




すると、王子様とお姫様のそばに、黒い影が現れた。


『王子の呪い、解けたのか・・・・ずっと眠ってればいいと思っていたのに・・・・』


『誰!』

『僕に、呪いをかけた、魔法使いだよ』
と、王子様が言い、ベッドから出るとお姫様の前に立つ。


『そうだよ、私が、王子を眠らせたんだ、私は、愛とかそういうものは信用しないよ。
私は王子を眠らせた後、別の国の勇者によって封印されたけど
その封印が、ここ数年で弱まってきたから
私が封印を、ついさっき、解いてしまったのさ!』

と、魔法使い。


『あなたはなぜそういう風に、愛とか絆とか信じなくなったのかしら』
お姫様が尋ねる。
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