ミステリー
「妖精さん、ありがとう。
わたしを救ってくれたのよね。」


あやめは泣きながら微笑んで、妖精をまっすぐ見つめる。



「あなたが幸せに過ごせてるなら良かったわ。安心した」
と、妖精。


「妖精さんにお願いしたいんだけど、
前世のわたしのように、ルックスや顔立ちを理由に侮辱されてる人、人間として扱われてない人を救って欲しいの。

妖精さんは、人に、美しさを与えることが、できるのよね?なら、前世のわたしのようにルックスを理由に悲しい苦しい目にあってる人を助けてあげて欲しいわ。


日本だけでなく、海外でも、ルックスを理由に悲しい目にあってる人が、人扱いされてない人が、いると思うの


そういう人を、救って欲しいの」


あやめが真剣な眼差しで、妖精に頼んだ。

「ええ、わたし、
容貌に悩む人を救うわ。

それと、意地の悪い人の根性に呆れてるわ。罰も必要かも知んないわ。」
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