ミステリー
この間の日曜日のこと。

朋子、みり、芽衣、涼子、
みりの別の学校の友人の後藤由香里とで、
学校の校庭で遊んだ。それは良いのだが。

はじめ、漫画のツーピースごっこして
みんなで船乗って冒険中ってつもりあそびしてた。そこまではよかったが、つぎ、
お母さんと子供ごっこしようということになった。

そこまではいいが、
朋子がお母さん役に決まり、
みりたちが
いたずらなわんぱくっこに立候補するー!!
というと、
朋子は
いたずらなわんぱくっこというキャラに対して
過敏に反応しすぎたのだろうか、
少し悲しくなり泣いてしまったのだ。


みりちゃんたち、単に遊びの中で
そういう役をやってみたかっただけで
別段いやがらせや意地悪
のつもりでそう言ったんじゃないとは
心ではわかってたが
しかしー。
朋子は、悲しくなってしまうー。


その時朋子は、みんなに抗議された。


「ちょいまってーな。
ともみちゃんゆーたなあ、
ともみちゃんそないに泣いてはると、
みんながつまらんくなるんやで
みんな、ともみちゃんそないにウジウジ泣いてはったら、つまらなくなるんや!」
(後藤由香里は昨年まで関西に住んでたからいまだに関西弁)

「そやそや!
ともちゃん、おとんやおかんの話きちんと聞くんやろ??

せやったらワテらの話も、無視せんといて!
少しは聞いてや!」

「せやで、
ワテかて、こないだチャリごと転んでしもたけど、
それも8回転んでしもたで、
せやけど、泣かへんかったんやでー!

ワテかて、そもそも、
チャリンコ乗れるようなるまで、
チャリの練習で
何回も転んだんやでー!」


「そやそや!
そないにメソメソせんといて
みんな、ともちゃんウジウジしてはると
つまらなくなるんやでー!
そないにナヨナヨせんといてや」


「星守る犬や少年と犬など、感動作みて泣くのは仕方あらへんけど、
感動の涙はそら、止められへんから
感動は自分では止められへんから、
仕方あらへんけど
なんでもあらへんことでそないに泣かんといて!」
と。
涼子やみり、芽衣にも、
関西弁うつってる。


< 3 / 319 >

この作品をシェア

pagetop