ミステリー
今度は別の夢が始まる。



あきらの耳元に、どこからか声がする。

優しい声が、あきらに言う。


あなたは今度は、あなたの望みの通り、
その国の人間として生まれます。

あなたの両親も、その国の人間として生まれます。

あなたが、望んだ通り。

そしてあきらが元気な産声とともに、生まれる。


あきらの母親も父親も、両祖父母も大喜び。
あきらは美しい元気な微笑みを向ける。


そこで夢が終わる。

あきらが枕の隣のスマートフォンを見つめると、3時50分だった。


「なんか、リアルな夢だったな。」
と、あきら。


あきらは再び眠りに入る。

< 300 / 304 >

この作品をシェア

pagetop