ミステリー
「そうよね、
何に生まれるか、は選べないときもあるのよね。
生まれや生きる環境は、選べない時もあるのよね。」

と、妖精が悲しげな目をする。


「俺も、すごく辛いし苦しい、
なぜ、何かが違うだけで、違いを持つだけで、辛くあたられたらいじめられたり、人として扱われなかったり、不公平に扱われないとならないんだろ?
それはおかしいし、変だよ、
何かのドラマか漫画のセリフにあったけど、人には違う点以上に、
共通点の方が多いんだよな。
優しくされれば嬉しいし、辛くあたられたり、味の悪いことされたりすれば苦しく悲しいし、誰しもそうだろうな。

俺さ、日本で暮らせてよかったって思うし日本人でよかったな、て思うし、
平和な幸せな国に生まれて感謝してるよ。
だけど、どの地域からも、
何かが違うだけで、違いを持つだけで辛くあたられたらいじめられたり、不公平に扱われたりする人が、出なくなって欲しいし、一言でいうと、差別やいじめがなくなって欲しいな。」


あきらは言い終わると、
目の奥が熱くなっていた。

なぜ、世界には、
差別やいじめがなくならないんだろう。

なぜ、何かが違うと、なぜ、違いを持つと、辛くあたられたりいじめられたら人扱いされなかったり、しなきゃならないんだろう??
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