ミステリー
パート2。

西暦XXX9年の日本。

A県O市の市立日樫(ひがし)中学校の
2年1組にて。


下村由香里が、クラスの友人の1人・山内羊子と
話していた。

羊子は、去年からの友人で、
評判の美人だ。
優しい良いとこもあるし悪い人物でないのはわかっていたが、由香里には羊子にひとつ困ったことがあった。

それは。


「ね、由香里ちゃんどの高校受ける?」

と、羊子にきかれ、由香里は


「決まってないけど、桂桜学園高等部または
小坂高校または、
中央高校ねらってるよ。」
と答える。

中央高校は、由香里の自宅からも割と近く
学力レベルと、国立大学への進学率も割と高い方だ。
小坂高校は、偏差値は低いが、
部活動が活躍している。


「えーっ運動神経と頭いい由香里ちゃんに、
小坂とか桂桜学園高等部はあわない!
レベル高い鳳鳴学園高等部行きなよ
絶対鳳鳴学園高等部のほういいってー。
小坂なんてだめよーーー!」


羊子は時々こういうふうに
由香里の言い分や話や意見を真っ向から一方的に否定したり、決めつけたりするのだ。

鳳鳴学園高等部は、隣町にある、県内でもベスト3に入る進学校で、由香里の町からは
電車で片道20分かかる。


「わたし、鳳鳴学園高等部にいきたいと
言ってないよ」
由香里は控えめに言ってみた。

「えー行きなよ絶対そこしかあなたにはないわー
由香里ちゃんにはそこしか
頭いい鳳鳴学園高等部しかないわー
絶対行きなよー
行った方いいってーーー」
と羊子。

すると、近くの席の工藤まさこが
「由香里さん小坂高校うけるの?」
と聞く。

「ちがうってぜえったいちがう!
由香里ちゃんにそんなこというな!ばか
てめーだまってろや」
と羊子は工藤まさこに怒鳴った。


羊子さんてなぜひとの言い分や話や意見
遮って一方的に、
否定してしまうのかな?
それ以外では悪い人でないけど。

由香里は時々羊子との会話に困る時があった。


以前も確か、由香里と羊子と、羊子の男友達の
成田真琴と、遊び行った時も
カラオケで、羊子がイブニングガールの曲を勝手に何曲も入力して
気が進まない由香里に無理やり前に出させて
無理やりにその、イブニングガールのを歌わせたりした。
由香里は、イブニングガールも嫌いではないが
そのときはセクシーボーイズや
なにわプリンスや、reiwa!jump!、
キスキスフットを歌いたかった。
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