ダイヤモンドの未来
看護師さんに病棟へ連れて行ってもらう。

病棟で別の看護師さんに引き継がれ、病室へ向かう。

四人部屋の廊下側のベッドだった。

「また、あとで説明に来ます。」

と看護師さんはいそがしそうに出て行った。

「泉川です。よろしくお願いします。」

と他のベッドの人に声をかける。

私の右隣は、高校生くらいの女の子、その前に元気そうなおばちゃん、私の向かいに上品なおばあちゃんといった顔触れ。

「よろしくお願いします!小林優奈です。」

「大沢です。」

「田中です。」

それぞれが自己紹介をしてくれ、みんなの状況を聞く。

みんな術後らしい。

色々と話し、香江さん・香江ちゃんと名前で呼んでもらえる程度には打ち解ける。

澤田先生に手術をしてもらうことを話すと、優奈ちゃんにうらやましがられた。

ここでも、先生の人気を思い知る。

大学病院、たまにしか来てないはずなのに。

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