ダイヤモンドの未来
診察やオペを受けるように口説けと真美に言われ、ふと思いついて、車で回ったイルミネーション。

夕方若い看護師達から、駅の近くのイルミネーションが始まったから、飲みに行きましょうと誘われていた。

そんな所に行ったら、色々面倒だと思い、断っていたが、イルミネーションの情報は役に立った。

イルミネーションを見る香江の瞳は、光が写り込み輝いていた。

運転中ではなかったら、もっとじっくり見られたのに。

橋を渡るドキドキを恋心と混同すら吊り橋理論ではないが、きらきら輝く瞳が、嬉しそうな笑顔が本当にきれいだった。

香江は、基本的にいつも笑顔だが、あの足の状態を知ってしまうと、どうしても無理していると感じてしまう。

心からの笑顔で隣にいてほしい。

来年もいっしょに見られたらいいと思いながら、『来年は歩いて見られるといい』に言葉を置き換え、誰とには触れられなかった。

けっこう、びびりの弱い俺。

オペための口説きだけではないんじゃないかと、自分のしていることにおかしくなってくる。

とは言え、香江にはオペという問題が大きすぎて、それどころではなさそうだったが。


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