ダイヤモンドの未来

年末にオペを突っ込むにはギリギリの期限が迫っていた。

仕事の都合などで、お盆休みや年末年始にオペを希望する患者は多い。

ただ、特に、年末年始は大学病院などの救急を受け入れる病院は、できる限りベッドを空けておかないと、入院に対応できない。

整形外科病棟では、術後1ヶ月程度でリハビリ中心の病院へ転院する患者も多い。

しかし、年末年始はリハ病院も患者の受け入れはしない。

だから、早めにベッドコントロールをしようとしている師長に、俺が打診した香江の入院。

年末？と怪訝な顔をした師長だが、抜釘が終わっていないと説明すると、何らかの事情を察したらしかった。