ダイヤモンドの未来
夕方になり、

「失礼します。」

青い術衣の先生が入ってきた。

「ここも、ガランとしてるな。」

誰もいないことに気づき、くだけた口調になる。

術衣だから、当直???

大晦日の当直って、研修医とかがするのでは。

それにしても、青の術衣も格好いいな。緑より好きかも。

そんな気持ちが自然に浮かぶ。


「当直ですか?」

「そう、いつでも呼んで。」

笑顔の先生。

「えーと、わたしのせいで、両方の病院に行ったりとかすみません。」


私のためなんて勘違いしてそうで、うまく言えないが、伝わったかは分からない。


「いや、希望だし」



???




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