ダイヤモンドの未来
「ほんとは、もうちょっとしたらと思ったけど。」

ベッドサイドに座り、
私と目を合わせてくる。



「好きだよ。付き合ってほしい。」



「はい?」




えっ…




驚きすぎて、それ以上、何も言えない。




「その、『はい?』は、肯定じゃなくて、聞き返してるよな?」

笑いをこらえながら言う先生。

コクコクと頷く私。


「好きな子が病院にいなきゃ、今さら、大晦日に当直しないだろ。」

「まぁ、ナースコール押してくれないけどな。」

真っ赤になって俯く私。
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