ダイヤモンドの未来
あっ、でも…忘年会のハーレム状態がよみがえる。


大丈夫かな…私で。


許容量を超え、そのまま言葉にしてしまった。


「大丈夫ですか?」

「うん?」


先生が私の顔を覗き込む。

不安に揺れる気持ちを読み取ってくれたらしい。

「大丈夫だよ。

香江ちゃんの大丈夫とはちがって、ホントの大丈夫。

というか、香江ちゃんがいい。

付き合ってもらえるかな?」




「…はい。お願いします。」


「こちらこそ、よろしく。香江。」

名前……

「足、痛くなくなったら、いっぱい出かけような。」

「…うん。」

涙が出そうになるのをこらえて、小さく頷いた。


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