ダイヤモンドの未来
いよいよ抜糸の日がきた。

「抜糸が痛かった。」

と優奈ちゃんや大沢さんが言っていたのでビビり気味な私。

林さんが処置室へ案内してくれた。

ベッドに仰向けになり、左足が膝まで捲られる。

先生が入ってきた。今日は白衣。

顔を覗き込まれ、

「緊張してる?」

と聞かれ、軽く頷く。

優奈ちゃん達との会話を聞いていた林さんが、隣から、

「病室で抜糸が痛いって脅かされてましたよ。」

と、報告。

「手術のときの方が痛いだろうけど、麻酔中だしな。

ちょっと、痛いけど、すぐ終わるから頑張って。」

「緊張すると、余計痛いよ。」

余計に固まった私。

「先生、それ逆効果。」

と林さんが突っ込む。

「あっ、ごめん。」

リラックスした2人の雰囲気だが、なかなか力が抜けない。

< 151 / 331 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop