ダイヤモンドの未来
スマホが鳴っている。

意識が浮上し、いつものように、枕の下を探すが、ない。

帰ってきて、そのまま寝ちゃったんだ。

ベッドの下にあるバッグを探ると、メールの着信を示す、青いライトが点滅していた。

時間を見ると、21時過ぎ。

18時頃帰ってきて、3時間程、寝てしまったらしい。

寒気はなく、むしろ暑い。

この時期なのに、首回りが汗っぽい。

熱が上がりきったのかもと思いながら、受信BOXを開く。

『澤田隼人
寝てたらゴメンね。
体調はどう?
明日、当直終わったら、寄るから。
何か必要なものがあったら連絡して。』

風邪を引いたことが、ばれてしまったらしい。

研修と送ったことには、全くのノーコメント。

ごめんなさい、と思うがどうしようもないし、どうメールを返していいか分からない。

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