ダイヤモンドの未来
奥の部屋に、先生を通す。
と言っても、部屋は一つしかないんたけど。

8畳程のリビング兼寝室。

左側の壁につけるようにシングルのパイプベッド。

その横にコタツ。

本当はソファがあったらいいけれど、祖父母と育った私は冬はコタツが手放せない。

それに、ソファだと足を下ろしているから、むくみやすい気がして、避けていた。

コタツだと足もあったかいし。

コタツのカバーは温かみのある黄色のインド綿で気に入っているけれど、お洒落な部屋とは言い難い。

学生時代と大まかな間取りや持ち物は変わっていない。

先生のような大人の男の人が入るなんて考えたこともなかったから、違和感と圧迫感が強い。




< 186 / 331 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop