ダイヤモンドの未来
部屋で時計を確認すると、9時前。

当直が終わってすぐ来てくれたらしい。

「すみません、明けなのに。」

「俺はいいけど、調子はどう?」

と言いながら、ベッドに腰かけるよう促される。

先生は、その横のコタツにコンビニの袋と黒いパソコンバックを置き、絨毯に片膝を付く。

ベット座った私と、先生の目線が同じくらいの高さになる。

私を見る先生。

医者の眼だ。


< 187 / 331 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop