ダイヤモンドの未来
「水分は?」

とベッド脇のペットボトルに目を向ける先生。

減っていないイオン飲料。


「飲んでない?」

と聞かれる。

「開かなくて、水は飲んだんですけど。」

小さな声で答える。


先生は、ペットボトルを手にとり、大きな手で、キャップをひねる。

キャップを外し、渡してくれる。

「ゆっくり飲んで。」

喉に、身体に甘い水分が染み渡る感じがする。

気づけば半分程飲んでしまった。

先生が、ペットボトルを受け取り、

「軽く閉めとくな。」

と置いてくれた。

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