ダイヤモンドの未来
「何か食べられそう?

コンビニでうどん買ってきたけど。

あっためるだけのだけど。」

「ありがとうございます。

明けなのに、すみません。」

「俺の分も買ってきたから、一緒に食べて、このまま週末いてもいい?

着替えとかを取りに、一旦は帰るけど。

寝られれば、コタツでいいし。」

「えーと…。」

一緒にいてもらえたら、うれしい。

こんなボロボロだけど。

でも、移したらまずい。

業務に支障が大きすぎる。

「移ったらまずいですよね。」

「大丈夫、マスクしてるし。

病院の方がよっぽどウィルスいるだろ。

せっかくの週末だけど、移るようなことはしないし。

それに、研修はなさそうだし。」

口元を上げて、意地悪な笑みを浮かべる。

「すみません。お願いします。」

「ありがとう。とりあえず、ご飯食べて、薬飲んで寝ような。」

うどんを温めてくれ、いっしょにコタツで食べる。

食べ終わると、先生が片付けてくれた。

やろうとしても、させてもらえない。

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