ダイヤモンドの未来
『彼氏だと思っていいんだ…。』  

言葉にされて、ほっとする。

保田先生との様子を見つめ続け、考えないようにと思っても、常に頭にあった。

どこかで緊張していた糸が緩んだ。

涙腺までも緩みそうになり、慌ててこらえる。


ベッドに座って、布団を見つめる。

「頼ったり、甘えたりがよくわからないっていうか…

どこまで、いいのかなって…

それに、慣れてしまったら、一人で頑張れなくなりそうって思ったり…」


先生が、優しく頭を撫でてくれる。

「あっ、すみません。」

具合が悪いせいか、感情がコントロールできない…さらに、そのまま、言葉にしてしまった。

こんなの重いだろうし、面倒くさいと思うのに。

もういい歳なんだから、ちゃんと自立して、真美さんみたいに可愛く甘えたい。


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