ダイヤモンドの未来
「起きた?気分はどう?」

「だいぶ、すっきりしました。コホッ、ケホッ。」

苦笑いした先生にペットボトルを差し出され、ありがたくいただく。

本当に、体の重苦しさはだいぶ減った。

咳は出てしまうけど、熱が落ち着くと、咳や鼻など他の症状がでることが、よくある気がする。それならば、熱のピークは越えたかなと。

「熱、測ろうか?」

「あっ、自分で。」

と慌てて手をのばすと、

「残念」

と笑われて、からかわれただけだったらしい。

先生は、私の方を見ていて、鳴るまで待つらしい。何か話さないと。

「えーっと、狭い部屋で、一部屋しかなくてすみません。」

「それは、構わないけど、うーん、うち来る?」

「えっ?」

あわよくば、もう大丈夫だから、狭いし、寝るところもないし、移したら申し訳ないので、帰ってもらう方向に進めようかと思っているのだけど。



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