ダイヤモンドの未来
先生は、家に帰る途中で、スーパーに寄り、買い物をしていた。私は車で待機。あんまりスーパーで買い物してるイメージないけど、あまり待つことなく大きな買い物袋を一つ持って戻ってきた。

「プリンとかゼリーにする?パンもあるけど。」

「ゼリーでお願いします。」

朝ご飯は遅かったし、もう、3時くらい。
それにお腹もすいていない。

「食べたら、また寝てください。」

「はい、すみません。ウィルス持ち込んで、ホントすみません。」

「もう、すみませんはいらないけど。」

と目を合わせて優しく笑われた。

「そういえば、喘息とかないよな。」

「ないです。」

「よかった。昨日、蒼介に会って、風邪引いた薬局スタッフ何人か見てるって言ったから、薬の相談したら、確認した方がいいって言われた。」

確かに思い当たる咳がひどいスタッフがひとり。

「いちお聴診器あるけど、音聞くほどじゃなさそうだし、さすがにイヤだろうし。」

これは、何と答えればいいのだろうか、聞いてくださいも変だし、嫌ですって言うのも失礼だし。

得意の無言に………。
先生のいつもの苦笑い。



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