ダイヤモンドの未来

◆呼び出し

部屋に入るまでは、先週経験済みだから、それほど緊張しなかったけど、彼女として来た今日は…

薦められるままに、ソファに座り、コーヒーを飲んでいると、

「すごい緊張感だな。」

と言われてしまう。

「すみません」

「謝ることじゃないけど」

「風邪はもういいの?」

「はい、たまに咳が出るくらいで。
いちお、薬は飲んでますけど。」

映画中は、マスクを着用していた私。

「先生は大丈夫ですか?」

「うん、引いてない。っていうか、毎回聞いてるよな。毎日会ってるし。」

「そうですけど。」

病棟で会っても、話すことが業務のことのみは変わらない。

ただ、前より話す距離が近い気がする。

というか、先生が、つめて来ている気がする今日この頃。

話した後に、笑顔を向けてくれることも多い。

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