ダイヤモンドの未来
「ここで、寝たのか?」

「…」


初めて聞く、先生の怒った声に、顔と身体がこわばり反応が出来ない。

「ベッドで寝ろって言ったのに。
風邪よくならないだろ。」

そう言い放った先生は、怖がっている私に気づいて、はっとした。


「ごめん、怖がらせて。
怒鳴るつもりはなかったけど。
寝不足でイライラしてた。」  

「…すみません。」

小さな声で、謝る。 

「シャワー浴びてくる。」

先生は、寝室で着替えを持つと、そのまま浴室へ向かった。

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