ダイヤモンドの未来
「ホントはオペ以外の選択肢も提示したいけど。
それ以外は、今の痛み止め飲んで現状維持しかないかな。
痛み止めけっこう飲んでるよな?
胃もつらそうだし。」
「どうして…?(分かるんだろう)」
鎮痛剤は飲み過ぎると胃を傷めることがある。
私も胃薬は飲んでいるが、かなりつらい。
「時々、胃の辺りを触ってるから。」
無意識だった。
鋭いなぁ…患者さん達が先生を慕う理由が分かった気がした。
「鎮痛剤と胃薬は出しておくけど、手術どうする?
他の先生の意見も聞いてみる?」
「考えさせて下さい。」
それしか言えない。
「分かった。」
というと、先生はポケットから名刺を取り出し裏に何か書き込んだ。
「これ、プライベートの連絡先。
何かあったら連絡して。
病棟で会うけど、話しずらいかもだし。
あっ、やっぱり、もう遅いから、家に着いたら『無事着いた』ってメールして。
そうしないと、ずっと連絡くれなそうだし。
メールくれないと心配しちゃうよ。」
と先生は、イタズラっぽく口角を上げる。
私が、じっと名刺を見ていると、
「言っとくけど、患者さんみんなに連絡先配ってないからな。
初だから。」
と慌てたように付け加えた。
それ以外は、今の痛み止め飲んで現状維持しかないかな。
痛み止めけっこう飲んでるよな?
胃もつらそうだし。」
「どうして…?(分かるんだろう)」
鎮痛剤は飲み過ぎると胃を傷めることがある。
私も胃薬は飲んでいるが、かなりつらい。
「時々、胃の辺りを触ってるから。」
無意識だった。
鋭いなぁ…患者さん達が先生を慕う理由が分かった気がした。
「鎮痛剤と胃薬は出しておくけど、手術どうする?
他の先生の意見も聞いてみる?」
「考えさせて下さい。」
それしか言えない。
「分かった。」
というと、先生はポケットから名刺を取り出し裏に何か書き込んだ。
「これ、プライベートの連絡先。
何かあったら連絡して。
病棟で会うけど、話しずらいかもだし。
あっ、やっぱり、もう遅いから、家に着いたら『無事着いた』ってメールして。
そうしないと、ずっと連絡くれなそうだし。
メールくれないと心配しちゃうよ。」
と先生は、イタズラっぽく口角を上げる。
私が、じっと名刺を見ていると、
「言っとくけど、患者さんみんなに連絡先配ってないからな。
初だから。」
と慌てたように付け加えた。