ダイヤモンドの未来
「もしもし、おつかれさまです。」

「おつかれさま。今どこ?」

「病院出たとこです。」

「昨日ごめんな。知らなくて。」

「いえ…あの…」

「今から、会える?

一緒にご飯食べに行こう。」

「はい。」

先生は、家まで迎えに来てくれた。

車の助手席に乗る。

乗ってすぐ、先生が私を見て、声をかけてくれる。

「誕生日おめでとう。
1日遅れだけど、ごめんな。」 

笑顔で答える私。
「ありがとうございます。」

「電話も結局、話せなくてごめん。」

「いえ、留守電聞きました。

ありがとうございました。

オペだったのも、真美さんに聞きました。」

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