ダイヤモンドの未来
先生の家に着き、先生はキッチンに紙袋を置き、エアコンを付け、着替えに行ってしまった。

私は、洗面所を借りて、手洗い、うがいをした後、ソファに座る。

キッチンのあの位置は、意外とエアコンの風があたる。

中身がチョコならまずいかな。

というか、怖いけど中身が気になる私。

でも、見てしまったら、恥ずかしくて出せなくなるかも。

だって、さっき車から降りて先生が持つ紙袋の中にチラッと見えたのは、高級チョコメーカーの包み紙と手作りっぽいラッピング袋だったから…。


先生が戻ってきて、

「コーヒーでも飲む?」

と聞いてくれる。

「あっ、はい。お願いします。」

先生の家のコーヒーメーカーの使い方をまだ知らない私。

「あっ、やっぱり、使い方いっしょに教えてもらってもいいですか?」

「うん。」

と笑った先生は、私の頭を撫でてくれた。


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