ダイヤモンドの未来
そのまま、処方の内容の確認など、業務の話しをする程度で、1ヶ月程が過ぎていった。

ある日の夕方、左足を引きずりながら歩いている泉川を見かけた。

ナースステーションへ行くと、早速真美が声をかけている。

「足、どうしたの?」

「昨日、捻挫したみたいで。」

「先生に診てもらえば。」

「大丈夫です。
湿布してるし、薬も飲んでるんで。」

「無理しないようにね。」

そんなやりとりが耳に入る。

まぁ、そのうち何かあれば声をかけてくるだろうくらいに思いながら。


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