ダイヤモンドの未来
髪を乾かし、ソファで、新聞を読んでいる先生の隣に座る。

いつもより、拳一個分ほど、つまり、10センチほど、近い距離。

可愛くくっついたり、お誘いできたりしたらいいけれど、そこまではできない。

こんな関係になり、どうしていいか分からない私は、さすがに誰にも相談できず女性誌のカップル特集みたいな記事を色々読んでみた。

自分と先生に置き換えて想像(妄想?)してみたけれど、恥ずかしすぎて、思わず誰もいないのに、雑誌を閉じてしまった。

みんなすごいなぁ、色々してて…という感想は完全に現実逃避かもしれない。

先生が、パサッと音を立てて新聞を畳む。


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