ダイヤモンドの未来
寝室へ行き、ベッドに座ると、先生はパソコン机の所へ行ってしまった。

???と思っていると、私の右手をとり、そっと何かを乗せてくれた。

暗い部屋で銀色に鈍く輝く鍵。

「これ、チョコのお礼。この部屋の鍵。明日も俺仕事だから、ゆっくりしてって。いつでも使って。」

「ありがとうございます。」

いつでもと言われても、どうしたらいいか分からないけど、素直に鍵はうれしい。

「遠慮なく来てね、誘って。」

顔に出ていたのか、笑いながら言われてしまった。

この間、シャンプーについてきた、リンゴのストラップをつけとようかなと思いついて、ふとうれしくなった時、鍵がそっと取り上げられた。

「えっ?」

と見上げた先生は、優しいけど、雰囲気が変わっていた。

「なくさないように、こっちに置いとくから。」

と鍵が再び机に置かれ、キスが降ってきた。



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