ダイヤモンドの未来
尖ったところに触れられると、思わず体をねじり、声が抑えられない。

そこに何があるのだろう…
どうして、そんな風に感じてしまうのだろう。

学生の頃、学んだ解剖学。
教科書には、男女ともその図もあったけれど、じっくり直視することはためらわれて、覚えていない。

そして、先生が握っていた手を離す。

指と唇が同時に触れてきて、何も考えられなくなり、声が止まらなくなった。



先生が入ってくる。

あの初めての痛みがないことに安堵する。

優しいけれど、ゆっくりだけれど…、
次第に強く…
そして、奥まで…
激しく…

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