ダイヤモンドの未来
医療従事者は、人の体調に敏感だ。

職業病のようなものだ。

それは、対患者だけではなく、一緒に働くスタッフにも向けられる。


薬局長が声をかけてきた。

「先生、今、整形担当の泉川なんですが。」

「はい。」

「足、診てあげてもらえませんか?受診しろと言うんですが。残りや試供品薬飲んでしのいでるみたいで。」

当然、足の状態に気づいていることを前提に言ってくる。

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