ダイヤモンドの未来
先生が運転席に座る。

私服の先生は、黒いチェックのシャツにダウンのブルーのベストを羽織り、ジーンズとシンプルだが質の良さそうな服装。

茶色の靴がオシャレ。

今どきのサッカー選手のような感じで医者には見えない。

私はと言えば、お泊まり前提のリラックスモード。

ピンクはピンクだけど、落ち着いた渋いピンクのパーカーにジーンズにスニーカー。

ジーンズは足のため、流行りのスキニーは履けず、定番の形。

カジュアル過ぎる、足を重視した格好に、助手席に座るのが、申し訳なくなる。

先生を見ている訳にも行かず、前を向く。

何を話していいかは分からず、次第にうつむきがちになる。

先生は、場所は分かっているらしく、車を走らせる。

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