ダイヤモンドの未来
再び、車が動き出す。

オペについて、追求されるか身構える。

そんな心配をよそに、

「何鍋作るの?」

と聞かれる。

「みぞれ鍋です。」

「それって何味?」

「お醤油ベースに、大根おろしがかかってるんてすけど。優しい感じの味です。」

「へー、美味しそう。蒼介も絶賛してたしな。」

「そんなに、ハードルあげないで下さい。切って、煮るだけですし。」

慌てて言い募る。

「鍋なんて久しぶりだな。期待してるよ。」

と笑顔の先生。

先生と業務と足のこと以外をはじめて話した時間だった。

なんとか、会話ができたことに安堵し、先生に感謝する。

あっという間にマンションに着いた。

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