ダイヤモンドの未来
なんとなく、ぼんやりしていたのか、澤田先生に、

「食べないの?」

と聞かれる。

「あっ、食べます。」

「料理、うまいんだな。鍋も他のもうまい。」

と笑顔を向けて褒めてくれる先生に、なんと言っていいか分からず、あいまいに笑ってしまう。

「隼人さんも、そう思うでしょ。

ちなみに、他の鍋も美味しいんだよ。」

と、お酒でテンションが上がりはじめた真美さんが話しかけてくる。

「先生、香江ちゃん早く口説き落として、オペしてあげてよ。」

「そこ、デリケートなとこだろ。」

と、海藤先生が真美さんを抑えているが、止まらない。

「澤田先生なら、大丈夫だよ。ホント痛そうだしさ。」

3人が私を見る。

「…あっ、鍋、野菜とか追加しますね。」

と台所へと逃げてしまった私。

苦笑いで、逃がしてくれる大人な3人。


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