ダイヤモンドの未来
「香江ちゃん、手術受けてみないか?
今も、すごく頑張ってるのは、分かる。
もうちょっとだけ、勇気を出して、俺と一緒に手術がんばってみないか?」
先生が軽く首を傾けて、さらに視線が強くなる。
「車からでもイルミネーション見られるけど、来年は歩いていけるように。」
先生の優しさが伝わる。
気づけば、
「お願いします。」
と、今まで迷っていたことが嘘のように、すんなりと答えてしまっていた。
イルミネーションの魔力だろうか…